費用を考えると、まずはローコスト住宅を検討することになると思いますが、大きな買い物なのでリスクやデメリットについても心配になるかもしれません。
まずはローコスト住宅を選んだ際の注意点から確認していきましょう。
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一般的に考えられるローコスト住宅のデメリットとは
・品質の低下:
建材や施工がコストを抑えるために簡素化されることがあり、耐久性や断熱性などが低くなる可能性があります。
・デザインが選べない:
プランやデザインがあらかじめ決められたものに限られることが多く、個々のニーズに合わせたカスタマイズが難しいことがあります。
・将来的なメンテナンスコスト:
初期投資は抑えられても、長期的に見るとメンテナンスや修繕にかかる費用が高くなる場合があります。
・エネルギー効率の低さ:
断熱性能や省エネ設備が不足していると、光熱費が高くつくことがあります。
・資産価値の低下:
他の住宅に比べて資産価値が低くなってしまい、将来的に売却する際に不利になることがあります。
・コミュニティの質:
安価な住宅地は時に治安や環境が悪化することがあるため、周囲の環境にも注意が必要です。
あくまでも注意すべき点なので、必ずしも問題があるとは言えません。
ローコスト住宅を選択する際は担当者に上記のことをふまえて、しっかりと確認しておきましょう。
注文住宅にこだわらない、セミオーダーという選択。
セミオーダー住宅とは、あらかじめ用意されたプランやデザインの中から選び、自分の好みに合わせて部分的にカスタマイズできる住宅のことです。
完全オーダーメイドとは異なり、基本的な構造やスタイルは決まっているため、選択肢の中から自分に合ったものを選ぶことができます。
そのため、費用を抑えながらも、希望に合った住まいを手に入れることができます。
また、自由に選択をするだけなので、家選びにかかる時間を短縮することができ、見積もりも明確なので予めかかる費用がわかりやすいです。
デザインや間取りに制約があるとはいえ、ほとんどのハウスメーカーでは十分すぎるほどの選択肢を用意しているため、さほど不自由には感じないと思われます。
高気密、高断熱でZEHに対応した高性能な住まいで、かつ長期保証のサポートがついているハウスメーカーの商品を選ぶこともできます。
ただし、やはりいろいろと追加すればそれだけコストはかかってしまうので、どこまで妥協できるかはカギとなってきます。
今後はZEH住宅が主流となり、それが当たり前になってくるため、必然的に費用が上がり、ローコスト住宅の金額の定義が変わってくるかもしれません。
<セミオーダー住宅(企画住宅)のおすすめ商品>
■アイフルホームの「Lodina(ロディナ)」
1300万円台から定額制で自由に間取りやデザイン、設備を選択することができます。
価格は家の大きさだけで決まるので大変シンプルで分かりやすく、上下階で同じ大きさのブロックを重ね合わせて間取りを作り、上下階の窓や開口部の位置が揃うため、デザイン性も優れた家になります。
断熱のグレードをZEHレベルに上げることができ、耐震等級も3程度と高水準です。
アイフルホームならではのアフタサービスや保証も充実しています。
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ローコストなのに定額制で自由に選べる。アイフルホームの「Lodina(ロディナ)」。
■アエラホームの「KU・RA・SHI・KU(クラシク)」
まずはライフスタイルに合わせて7個のスタイルから選び、そこから間取りなどのプランを選択します。
プランはプロが厳選した200以上のプランから選択することができるので、希望のプランを探すことができそうです。
なお、外壁や内装など、多彩なバリエーションから組み合わせることができ、インテリアやカラーコーディネイトもできるので、オリジナリティのある住まいにカスタマイズすることができます。
アエラホームは10年連続「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー」を受賞しており、W断熱で実現した高気密・高断熱・高遮熱や耐震性は自由設計の住宅と変わりありません。
長期保証もついているので、セミオーダーでも遜色はありません。
公式ホームページで紹介されている間取りの例は2000万円台と、ローコスト住宅よりは高めの金額です。
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断熱性・気密性・遮音性に優れたアエラホームのセミオーダー住宅「クラシク」。
CMのイメージや知名度だけではなく、品質や性能、サポートなど、総合力で選びたいですよね。
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・ユニバーサルホームの「HELLO! MY HOME」はZEH仕様でも平均2000万円前後。
・ZEH+耐震+制震と高性能。ヤマト住建の規格住宅erabo-style(エラボスタイル)。
・W受賞した実力派のセミオーダー住宅。クレバリーホームの「クレバコ+」の特徴と間取り。
・ローコストで自由なカスタマイズと超ZEHがかなう。一条工務店のHUGme(ハグミー)。
・セミオーダーの戸建て住宅。ダイワハウスのLifegenic(ライフジェニック)。
やっぱりローコストでも注文住宅にこだわりたい。
おすすめのハウスメーカー。
■ヒノキヤグループの「パパまるハウス」
パパまるハウスは年間棟数が多く、「企画提案型住宅」という独自のスタイルにしているため、同じ材料をメーカーから直接大量に仕入れることで材料費や設備の仕入れコストや人件費などを大幅に削減することができ、さらに工期を短縮できるため、高品質の住宅をローコストで提供しています。
独自の企画を元にユーザーに提案しながらも、ユーザーの意見を取り入れながら注文住宅を建てるため、上記のセミオーダー住宅よりニーズの高い住まいを相談できると考えられます。
ライフスタイルに合わせた130以上のプランがあり、一番安いプランの「パパまるハウス」なら985.6万円~とローコストで、二世帯住宅でも1834.8万円~と2,000万円以内で家を建てることが現実味を帯びてきます。
24時間全館空調の「Z空調」は各部屋でエアコンをつけるよりも経済的で環境負担も軽く済み、屋内が一定の温度で保たれるので、ヒートショックなどのリスクを軽減できます。
「Z空調」と24時間オート加湿システムの「極楽加湿」を併用すれば、冬でも快適な環境で過ごすことができます。
Wバリア工法を採用していて高断熱です。
「サン・ステージ」は京セラ製の太陽光発電システムを利用でき、ヤマダグループと提携したソーラーシステムを使えば、電気自動車(EV)の電力を家庭で使えて急な停電などにも対応できるので、ZEH対策も可能です。
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低価格なのにZ空調+高断熱で家中が快適。ヒノキヤグループのパパまるハウス。
■タマホームの「シフクノいえ」
ローコスト住宅のハウスメーカーといえば、タマホームを真っ先に思い浮かべる方も多いと思います。
「20代でも家を建てられる」をコンセプトにしており、キャンペーンのタイミングが合えば、900万円台から購入することができます。
キッチンなどの住宅設備を大量購入することでコストを削減しており、自社工場を持つ必要がないため、そこでもコストダウンを可能としています。
中間業者をなくしたり、業務効率化を徹底することで、ローコスト住宅の提供を実現しています。
耐震等級3と最高等級で、最長30年長期保証と点検システムもついているので、性能やサポートもしっかりとしています。
部屋数の多さなどで金額が変わりますが、「シフクノいえプレミア」は平屋で1,100万円ほどから、2階建て住居は1,200万円ほどの予算から検討することができます。
ただし、いろいろと要望が加わることで工事費用がかさむ場合は別途費用が掛かることがあるため、事前の打ち合わせの段階でしっかりと相談をした方がよさそうです。
いろいろとマイホームに夢を詰め込めるのが注文住宅の醍醐味ですが、コストを最優先するのであれば、シンプルな設計にとどまざるをえないと考えられます。
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20代でも家を建てられる。タマホームのローコスト住宅「シフクノいえ プレミア」。
マイホームは自分やその後の家族の生活を支えるものですし、立派な資産になるものなので、コストだけではなく長い目で見て決めたいですね。