注文住宅全般

耐震構造だけで充分か。能登半島地震から見た免震構造をプラスする重要性。

能登半島地震により被害を受けられた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

マイホームを建てるとき、地震に備えるためにはまず耐震性を重要視すると思います。
最新の耐震技術を考えればそれで充分とも言えますが、大切な家族の命や資産、思い出を守るためにも、免震の重要性について知っておきましょう。

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<参考記事>
必ず起こる「巨大地震」に備えてじつは「何よりも大事」な「たったひとつの対策」(現代ビジネス編集部)

<参考動画> ABCテレビニュース 2024年1月11日放送。
下記にご紹介する七尾市の恵寿総合病院のインタビューも含まれます。

免震構造で医療を守った病院

能登半島地震で震度6強を観測した七尾市の恵寿総合病院。
入院患者の転院を余儀なくされた病院もある中、医療の提供を継続できていたということです。
その理由として挙げられるのは、地下に揺れを吸収するゴムを設置した免震構造。
これにより、本館に損傷がなく、物が散乱することもなかったということです。
一方、他の病棟は耐震化して備えていたものの、天井がはがれてしまい、入院患者を本館に移したそうです。
本館の新築を検討していた2011年に東日本大震災があったことを機に、免震構造にしたことで今回の地震では治療を続けることができたのです。
病棟を建てた時期や当時の技術など、加味して考える要素はあるため耐震構造だけでは不足とは言えないものの、揺れ自体を軽減する免震はたくさんの入院患者がいる病院には備えておいてほしいところです。

・参考記事 「発災直後でも医療を止めない」、震度6強に耐えた免震病院 日経XTECH

免震構造は、揺れ自体を抑えてくれるため、物が散乱したり、家具が転倒するなどのリスクを軽減し、安全な場所で身を守ることもできます。
耐震性が高ければ建物が倒壊する恐れを抑えることはできますが、大きな揺れの中で身動きができなくなることも想定しなければなりません。
一般住宅であっても、免震構造は可能なのか。
その前に、地震の揺れに対する基準やアプローチについて説明していきます。

地震対策の性能の違い

日本の耐震基準が初めて制定されたのは、今から100年前の1924年(大正13年)です。
この年に発生した関東大震災を機に、建築物の地震に対する耐性向上の必要性が明らかとなり、それに基づいて初めての耐震基準が策定されました。
その後、耐震基準は改訂され、適用範囲や基準値が見直され、特に昭和40年代以降、日本で発生した大規模な地震の度に、耐震設計の改善や新しい技術の導入が進み、現行の建築基準法とも連動した形で耐震基準が更新されています。

以下に地震の揺れに対するアプローチについて、まとめてみました。

■耐震
建物が地震に対して損傷を受けずにその機能を維持できるようにするための設計や構造の向上を指します。
耐震構造や補強などの設計が施され、地震の際に建物が揺れても崩壊しないように工夫されています。

■免震
建物が地震による揺れを軽減するための技術です。
免震構造では、建物と地震の揺れを分離する装置や仕組みが組み込まれ、建物が地震の揺れに追従しにくくなります。
具体的な手法としては、免振装置や制振装置の導入があり、建物が揺れに追従して揺れを吸収する働きを持ちます。
これにより、建物内部の被害を最小限に抑えることが期待されます。

■制震
建物が地震のエネルギーを吸収し、揺れを軽減する技術を指します。
制震装置や制震構造を使用して、地震の力を制御し、建物にかかる応力や変形を減少させることが目的です。
これにより、建物や構造物の被害を最小限に抑えることが期待されます。
一般的に免震構造よりもコストは低いですが、免震構造よりも揺れを感じやすいようです。

マイホームを建てるときに、どのように地震対策をするか考えることはとても大事なことですね。
安全面やコストなどを考えながら組み合わせて使用するなど、長く住むことを考えて真剣に選びたいところです。

免震構造の家を建てられるハウスメーカー

ここまで、免震構造のメリットについて説明してきましたが、残念なことに免震構造に対応しているハウスメーカーは撤退してしまって多くはありません。
その理由として、大きく以下の理由が挙げられます。

・一般的な住宅としては費用が高額。
・外に揺れを逃がすためにその幅の広さが必要なのでその分の敷地が必要になる。

そのため、制震技術や制振装置を使って、免震に近づけようというのが、最近のハウスメーカーの傾向のようです。
探したところ、一社だけ免震構造の注文住宅を見つけましたので、ご紹介します。

■三菱地所ホーム PIANISSIMO(ピアニシモ)
家を支えて伝わる地震の力を低減させる「十字型転がり支承」と、地震エネルギーを吸収する「粘性減衰ダンパー」、地震で動いた家を元に戻す「高減衰積層ゴム」の3つの装置で構成されています。
この3つの装置の相互作用により、家に伝わる地震エネルギーを1/5程度に、揺れにすると約1/10まで大幅に減ります。
これにより、東日本大震災のような長周期地震動による、横への揺れ幅が大きい地震にも、揺れを受け流すように建物をゆっくりと動かすので、室内の被害を防ぎます。

*三菱地所ホームHPより引用

また、制震構造に対応しているハウスメーカーをご紹介します。

■パナソニックホームズ 「制震鉄骨軸組構造(HS構法)」
高層ビルにも使われている制震技術を住宅用に開発して、強さと自由性を実現。
斜材部に「座屈拘束+低降伏点鋼」を使用した「アタックダンパー」を採用した、耐力壁「アタックフレーム」で揺れを低減し、「引張」「圧縮」の両方で耐力を発揮。
地震の大きな力が繰り返し加わっても、優れた制震技術で建物の損傷を抑えます。


*パナソニックホームズHPより引用

■ミサワホーム 制震装置「MGEO(エムジオ)」
戸建住宅の実大振動実験を行ったところ、高い地震エネルギー減衰効果により、2カ所のみの設置で地震エネルギーを最大約50%軽減。
これは木質系住宅より重い一般的な「鉄骨ブレース構造」の建物と比較した場合、震度6弱の場合で変形量を約1/8に抑えられる計算になります。
制震ダンパーには、レーシングタイヤの開発技術を応用し、初めて戸建住宅用に開発された「高減衰ゴム」を使用。
表層を酸化防止の耐候性ゴム製にするなど高耐久性を実現するだけでなく、繰り返し疲労特性にもすぐれており、劣化促進試験では、約100年相当の高い耐久性を実証しています。
また、個々のプランごとに地震時の建物損傷を予測するシミュレーションシステム「M-Labo」を開発し、損傷被害をシミュレーションすることができるため、安心な住まいづくりの役に立ちます。


*ミサワホームHPより引用

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今回は免震をメインにご紹介してきましたが、耐震構造で建物自体の損傷を防ぐことは基本であり、非常に重要です。
免震構造や制震構造は費用も重なるため、耐震に重きを置いて、家具を備え付けにしたり、固定するなどして備えようという判断も大事です。
一生に一度になるかもしれない、大きな買い物なので、じっくりと考えたいところですね。

耐震に強いハウスメーカーについては下記の関連ページも参考にしてみてくださいね。
<関連記事>
最高等級・耐震等級3の性能。地震に強いハウスメーカを比較検証【鉄骨造編】
最高等級・耐震等級3の性能。地震に強いハウスメーカを比較検証【木造編】

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  • この記事を書いた人

賃貸から戸建て!主婦の家づくり奮闘日記

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