誰しもが憧れる注文住宅によるマイホーム。購入を決断してから計画、発注、完成までに様々な要素を調査したり準備する必要があり、建売物件や分譲住宅に比べて大幅に多くの時間や労力がかかってきます。
殆どの方にとって注文住宅は人生に一度きりの一大イベントであり、注文住宅に費やす費用も莫大な額のため、絶対に失敗や後悔しないように完成までの流れを入念に進めていきたいものです。
逆の観点からすると、注文住宅でのマイホームの購入に慣れている方は少なく、殆どの方にとって最初で最後の経験になることから、希望通りのマイホームを実現するにはどういったステップが必要か、またどのような準備が必要になってくるかわからないものです。
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希望条件のリスト化
先ず、注文住宅を計画するのに必要な最初のステップとしてプランニングがあります。
プランニングのステージでは、どういったマイホームを建てたいか希望条件をリスト化し、その中でも絶対に譲れない要素や、あまり必要でない要素などに分けて優先順位をつけていくと、その先のステップを円滑に進めることができます。
この段階では、外観デザインや内装、間取り、装備など考えられる要素をできるたけ多くイメージし、優先順位とともにリスト化していきます。インターネットや雑誌、住宅展示など色々な方法をつかって情報収集することもよいでしょう。
土地の選定
明確にした住居本体の希望条件に加え、ステップ2では理想のマイホームをどこに建てるかについて、エリアの希望を絞っておきましょう。
住居本体の機能条件と希望のエリアは、どちらを優先にするかによってその後の流れが変わる場合があります。
例えば、住居本体よりも住居を建てるエリアや土地を優先したいばあい、そのエリアに好みに合う土地がある場合には、その土地に建てることを前提に住居本体の広さや間取り等の希望を合わせていく必要があります。
予算計画
3つ目のステップでは、実際にマイホームに割り当てることができる資金計画をします。
予算に応じて、ステップ1で優先順位をつけてリスト化した希望条件や譲れない条件やステップ2で候補にあげた住居をたてる土地のエリアをどのように採用していくか、後のステップに影響していきますのでしっかりと資金計画を進めていきましょう。
土地購入(敷地調査・地盤調査)
ステップ2で絞った住居を建てる希望エリアに基づいて、不動産業者に土地探しを依頼します。
依頼する前に予め周辺エリアの土地単価や売り出ている土地の情報をインターネットなどで下調べをすることにより、不動産業者とのやり取りを円滑にすることも可能かと考えられます。
購入したい土地を決めたら、敷地調査と地盤調査を依頼します。
こちらの調査も不動産業者が紹介してくれたり、既にハ建築の依頼をするウスメーカーや工務店の住宅メーカーの業者が決まっていれば、その業者さんが対応してくれる場合もあります。
住宅メーカーが対応してくれる場合、その業者は既に住居の希望条件ついて把握してますので、敷地調査委や地盤調査の結果が確認でき次第すぐに、希望通りに実現できるか否かを確認できることがあります。
ハウスメーカーや工務店の業者選び
注文受託の建築を依頼する業者として、大きく分けて2つの種類の業者から選びます。一つはハウスメーカー、2つ目が工務店です。
両者の大まかな違いやメリット・デメリットについては、「Vol.007 注文住宅メーカー選び」を参考にしていただけたらと思います。
この住宅メーカーを選ぶ際のポイントは、複数のハウスメーカーの業者と複数の工務店の業者からカタログ請求や見積もりの依頼をし、担当者へ要望などを伝えながら見積もり価格などの比較をすることで、どの業者でより希望通りのマイホームを実現できるか検討することが有効です。
建築工事請負契約・建築確認申請・詳細の打ち合わせ
建築を依頼する業者を決め、建築工事請負契約を締結した後は、担当者へ希望の詳細などを伝え、その他専門家のアドバイスや今後の流れを聞きながら打ち合わせを繰り返していきます。
この歳の注意事項として、担当者へ要望の詳細を伝える際に、要望内容や担当者へ伝えた日時などを記録として書面に残すようにしましょう。
実際に建築が完成し、新築の住宅を見た祭に自分の要望が採用されていないケースが少なからありますので、その際に記録を残しておくことにより業者負担で修正してもうらえる可能性が高くなります。
施工開始
施工が開始したらただ完成するのを待つだけではなく、定期的に建築現場に出向き建設状況をみることも良いでしょう。
完工・引越
建築工事が完成し、新居物件を確認したら、細部まで問題ないか確認して完工となります。
今回は、注文住宅の計画から完工までの大まかの流れを紹介しましたが、各ステップにおいて様々な確認事項や準備が必要となってきますので、専門家の意見や情報を十分に調べながら着実に進めていきましょう。