でもハウスメーカーのホームページやパンフレットなどを見ても、地震に強いと書かれてはいるけれど、なかなか分かりづらいこともあるのではないでしょうか。
耐震等級3の各ハウスメーカーの耐震の特徴についてご紹介して比較しやすいようにまとめてみました。
今回は【木造編】です。
耐震等級3は最高等級で耐震性が高いばかりではなく、地震保険料も割引になってお得です。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
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<参考動画> ABCテレビニュース 2024年1月11日放送。
下記にご紹介する一条工務店のインタビューも含まれます。
一条工務店
一条工務店は「家は、性能。」を掲げており、3つのギネス世界記録を4年連続で達成しています。
地震にも強く、耐震等級3は「建築基準法で規定している最低限の水準の1.5倍の力に対して倒壊や崩壊しない程度」の強度と定められていますが、一条工務店はその2倍の強度を誇っており、最高等級である耐震等級3よりも優れていると言えます。
実物大の家を建てて実際に起こった大地震の揺れを起こして検証し、なぜ家が倒壊してしまうのか繰り返し実験を重ねています。
それにより、建物の強さだけではなく、窓やドアの外れやすさなど室内のダメージまで改善を重ね、内部損傷が少なく震災後も住み続けることができる家を実現させています。
家具や食器などを入れて実際の住まいを再現し、太陽光パネルまで設置して熊本地震を再現して検証した際は、確かな耐震性が立証されました。。
<工法・特徴>
・ツインモノコック構造
外からの力を面で受け止める箱型のベースで強度を強化しています。
・ミッドプライウォール・
従来の基準を超える強固な壁で耐震性を維持しています。
・高性能窓・サッシ 防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシ
特殊樹脂膜を2枚のガラスで挟み込んでおり、耐震だけではなく強風でも安心です。防犯に強く、断熱効果が高いので快適に過ごせます。
・工場生産80%
実物大の耐震実験で実証された耐震性能をそのまま届けるために、高精度に組み立ててから出荷して高性能な品質管理を実現しています。
・大容量太陽光発電
一条工務店の太陽光パネルは屋根と一体化になっていて軽量のため、建物自体に負担をかけません。
・地盤調査
一条工務店では、社内の地盤調査研究所にある85万件ものデータと照合して分析し、地盤の見極めと最適な基礎施工を提案しています。
・世界初の耐水害住宅
豪雨や川の氾濫などに対応しているため、津波の時にも心強いかもしれません。
<保証>
最長30年。
アキュラホーム
アキュラホームは完全自由設計でありながら、リーズナブルな価格設定で定評のあるハウスメーカーです。
木造住宅ですが、鉄筋やコンクリートに負けない技術を向上させ、高耐震、高耐久の住まいを実現しています。
それを検証するために、実物大の家を建て、これまで起きたすべての震度7の地震や、これから起こると言われている大地震など、さまざまなシチュエーションから地震の衝撃に関する実験を繰り返し行ってきました。
その結果、構造体にも内装材にも損傷がないことを確認しており、万が一の時でも住み続けることができることを立証しています。
建物を支える基礎や結合部、地震の力を分散させる床や壁の部材や施工へのこだわりが詰まっています。
<工法・特徴>
・メタルウッド工法
木造軸組工法の弱点である結合部を強固にしています。
・トリプルストロング床
床や家のねじれを抑えることで、耐震性を高めています。
・8トン壁
独自開発した業界最強の壁で特許を出願中しています。
<保証>
入居後10年間の定期点検から始まり、無償点検で初期保証20年、その後有償点検に切り替わり最長35年の長期保証プログラムになっています。
住友不動産
住友グループは耐震等級3の標準仕様に加え、揺れを低減させる制震システムもあることが特徴です。
「飲料水貯留システム」で水を備蓄することができるため、大地震の後の断水に備えることができます。
オプションでツーバイフォーの耐震性能を30%上げてねじれ倒壊を防ぐ「ニューパワーコラム」や、建物四隅に柱を配置してコーナー部分を強固にする「パワーコラム」、外壁パネルを加えることで耐震性能を30%上げるSPW構法(スーパーパワーウォール)を加えることができます。
<工法・特徴>
・2×4工法・2×6工法(ツーバイフォー・ツーバイシックス工法)
床・壁・天井の各面をダイヤフラムと呼ばれる枠組パネルで構成し、それぞれを固く結合した6面体で建物を支える構造です。
・ウッドパネル工法
接合部を強化した軸組構造に面構造の持つ強さを活かしたハイブリッド構造です。
軸組みに面を加えることで強固になり、地震の力を分散して変形しにくい構造になっています。
接合部分の強度は通常の1.5倍あり、柱の強度を保ちつつ、錆や腐食を抑えて耐久性もあります。
・制震システム
地震による揺れを約50%低減させることで、建物の倒壊を防ぎ、構造性能の劣化や損傷を抑えることができます。
7回にわたる震度6強の加振実験で損傷が少ないことを確認しています。
・高倍率耐力壁「パワーパネル」
高倍率耐力壁「パワーパネル」を標準装備することで、耐震性を確保しつつ、広い空間を実現しています。
・水の備蓄
「飲料水貯留システム」では24リットルもの飲料水を確保することができ、雨どいの水をためた「雨水貯留タンク」は100リットルもの生活水を使うことができます。
<保証>
3か月点検から始まり、2年点検の後は10年点検の度に有料のメンテナンス工事をすることができ、最長60年まで保証されます。
高耐候屋根材や金属防水バルコニー、高耐候外壁材など、耐久性がありメンテナンスが容易な素材が使われています。
365日24時間体制のお客様専用窓口があります。