注文住宅の実現までの流れ
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プランニング
注文住宅を購入する際に最初にすべきこととしてプランニングがあります。
プランニングでは、先ず希望の条件や、絶対に譲れない条件などを考え、リスト化すると明確になってきます。
例えば、外観のデザインや間取り、自然素材、断熱気密性、木造、鉄筋、内装など建物の基本的な要素についての希望の条件を決定します。
先ず、ここでは大体のイメージでも良いので、何らかの希望や条件を決めておきましょう。
また、希望のエリアについてもいくつか考えておきましょう。
そして、プランニングで次に大事な要素は予算です。
皆さんの現在の経済的な状況や、将来への長期的な予定を考えながら、注文住宅に掛けられる総予算を決めておきましょう。
プランニングで決定すること
- 譲れない条件
外観のデザインや間取り、自然素材、断熱気密性、木造、鉄筋、内装など - 希望エリア
候補をいくつか用意する - 予算
現在の経済状況とライフステージを考慮して総予算を決める
理想の条件や予算が決まったら、次に注文住宅を依頼する業者を選定します。
注文住宅の場合、依頼先としては主にハウスメーカーまたは工務店があります。
ハウスメーカーのメリット
ハスメーカーのメリットは安定性です。
多くのハウスメーカーは工務店に比べ規模が大きい場合が多いので、その実績や経験、アフターサービスの充実、品質も統一されていることから安定した質とサービスを受けることができます。
ハウスメーカーのデメリット
一方で、質、サービスが統一化されているが故に、融通性に欠けることがあります。
契約後の変更ができなかったり、変更が可能な場合でも大幅な追加費用が掛かることがあります。
工務店のメリット
工務店のメリットとして、ハウスメーカーに比べ、価格が安いことが挙げられます。
仮に、同じような一戸建てを建てる場合、工務店に依頼することで費用を抑えることができます。
また、工務店の多くは中小規模で運営されていることが多いので、リクエストや変更などに柔軟に対応してくれる場合があります。
工務店のデメリット
一方で、工務店のデメリットの一つとして、アフターサービスが十分でない場合があります。
中小規模の場合が多いこともあり、完工した物件に関して長期間の対応が難しかったり、会社の運営状況が大幅に変わること場合があるので、購入後のアフターサービスがハウスメーカーに比べ十分でないことがあります。
また、工務店、ハウスメーカー関わらず、注文住宅では、他の形態の物件とは違い自分の希望条件を採り入れる要素が多い為、依頼先のスタッフとのやり取りも多くなってきます。
その際に、きちんと購入者の希望を実現できるよう誠意ある対応ができるスタッフ又は決裁者がいることも大事な要素です。
また、業者との打ち合わせの際に、詳細について十分な説明をしてもらえるか、また担当者の知識が乏しくないかなどの点も、業者選びに重要になってきます。
他に、業者を選ぶ際に重要な点として以下の4つが挙げられます。
1. 工法
まず1つ目は工法です。注文住宅のマイホームを建てる際に、工法によって希望の条件が実現可能だったり、不可能だったりします。
業者を選ぶ際には、業者が対応している工法でどれだけ希望条件を実現できるかを確認することが重要です。
2. 費用
同じ希望条件でも、業者によって大幅に費用が変わってくる場合があるので、業者選びの際に複数の業者に見積依頼をして価格の比較をする必要があります。
その際に重要な点として、見積の内訳と総費用の見積もりであるかを確認する必要があります。
業者によっては、契約を結んで施工が開始された後に、様々な追加費用が掛かってきて当初の見積もりと大幅に変わってくることがあるので注意が必要です。
3. 構造
3つ目は構造です。特に耐久性や耐震性については、業者がきちんと対応しているか必ず確認する必要があります。
また、地方によっては、積雪量が多かったり、地震が多かったりするので、地域に応じてどういった構造が望ましいか確認することも良いでしょう。
4. 施工実績
また最後に、業者を選ぶ際は実際にどのような注文住宅の請負経験があるのか、資料や実際の物件を見せてもらうこともよいでしょう。
たとえ費用や対応の点で納得のいく場合でも、自分の理想とする注文住宅に近い住宅の請負経験が全く無いようでは、説得力に欠けてしまします。
今回は、注文住宅を実現するまでの流れの中で、一番初めのプランニングについてご紹介しましたが、まずはじっくりと自分の希望条件について考え、複数の業者の中から一番希望条件に近い注文住宅を実現してくれる業者や、安心して依頼できる業者を選ぶようにしましょう。