セキスイハイムは、業界で初めてユニット住宅を取り入れ、注文住宅メーカーの新たな流れをつくってきました。
早い段階から太陽光発電と蓄電池のエコ事業にも着手し、同社の住宅の全体で約30%超が「光熱費ゼロ」を実現。
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業界初のユニット住宅&エコ関連にも先進性が
セキスイハイムは注文住宅の大手ハウスメーカーとして、業界初のユニット住宅で定評を得てきました。
効率的な住宅づくりに加え、エコに関する知見も豊富なハウスメーカーなのです。
国が定める省エネ基準は年々、厳しくなっており、地球温暖化防止策は、世界で取り組んでいます。
1980年に初めて省エネ基準が設けられ、2015年までに実に6回もの基準が改正されています。
セキスイハイムでは、改正ごとに基準値を軽く突破できる商品を開発してきました。
環境に優しい住宅づくりのパイオニアとして、セキスイハイムは注文住宅の大手ハウスメーカーをけん引するグループを形成しています。
そんな確固たる住宅づくりの姿勢が、多くの顧客から一定の評価を得るまでになり、評判につながっているのです。
エコ住宅を最大限に生かす高レベルな断熱技術
「♪帰りたい 帰りたい あったかハイムが待っている」
雪の降るシーンで、俳優・阿部寛が出演するセキスイハイムのテレビCMは有名ですよね。
このCMこそ、同社のストロングポイントを強調しています。
このCM、家の中の温度を一定にできる暖房システムと断熱性能を融合させ、家中でムラのない温度を実現させたことを表現しています。
熱を通しやすい鉄骨造のプレハブメーカーでは、高気密・高断熱化に挑戦すること自体、すごいことだと思います。
セキスイハイムは太陽光発電や高断熱によって、トップブランドの名を築き、評判を得てきました。
太陽光発電システムを取りいれた住宅販売では、数あるハウスメーカーの中でナンバーワンの売り上げを誇ります。
セキスイハイムの断熱性能
では、セキスイハイムの断熱性能は他のハウスメーカーに比べてどうなのでしょうか?
セキスイハイムはグラスウール(16K)という断熱材を使っています。これは他のハウスメーカーに比べ、劣ることはありませんが、特別良いというわけではありません。また断熱材の厚さも外壁100mm、天井140mm、と特別分厚いわけではありません。
ここまでですと、心配になるかも知れませんが、だからと言って、断熱性能が劣るというわけではありません。
確かに、一条工務店など気密・断熱に特化したハウスメーカーと数値を比べればかなわないですが、一般的なハウスメーカーと比べれば気密性・断熱性も高い部類に入ります。
また、セキスイハイムは「全館空調(快適エアリー)」の採用率が70%を超えています。快適エアリーがあることにより夏でも冬でも常に快適空間が維持できるという利点があります。
さらに、セキスイハイムは住宅部材のほとんどを工場生産して現場で組み立てるユニット住宅です。部材のほとんどを工場でつくることから、極めて「精密で狂いのない家」ができるのです。断熱工事などは現場の職人さんの施工レベルによって差が出やすいものとなりますので、技術による差異が少ないユニット住宅のメリットと言えそうです。
快適エアリー
セキスイハイムといえば、あったかハイム。そして、あったかハイムと言えば快適エアリー。
この快適エアリーのメリットとデメリットを見てみましょう。
快適エアリーのメリット
- 快適に光熱費を削減
快適エアリーは、少ない電力で多くの熱エネルギーを生み出す事ができる「ヒートポンプ方式」を採用しています。また、クーラーだと、部屋の上の方と下の方で温度差を感じることもありますが、快適エアリーは空気が循環しているため、全体的に温度が均一に感じられるようです。
- 窓を開けなくても常に新鮮な空気が家の中を循環
窓を開けなくても換気できるということは、雨が続く時期や、花粉・黄砂の気になる時期には特にメリットを感じられそうですね。しかも、近くに大きな道路があるなど、交通量の多い地域でも騒音・排ガスを同時に遮断してくれます。また、窓を開けなければ小さな虫の侵入も防ぐことができます。
快適エアリーのデメリット
- 手入れに手間がかかる
快適エアリーは、冷暖房用と換気用と、それぞれに給排気口(ガラリ)が必要になるため、床に多数のガラリが設置されることとなります。そして、そのガラリのフィルターをそれぞれ定期的に掃除する必要があるのです。また、床にあることによりゴミや食べかすが落ちがちとなりますので、部屋に散らばったガラリを掃除していくのは手間となるという意見があります。
- 家具の置き場が制限される
快適エアリーはガラリと呼ばれる床下の給排気口から空気の循環を行いますが、これが邪魔になるという意見があります。もちろん、打ち合わせの段階では家具の位置を考え、ガラリの設置箇所を決めますが、模様替えをしたいと思った時に、塞がないよう気をつける必要があり、ガラリの存在が邪魔と感じる場合があるようです。