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相見積もりとは
ご存知の方も多いとは思いますが、まずは相見積もりの用語説明から。
合(い)見積(も)り/相見積(も)り(あいみつもり)
複数の取引先などに同条件で見積もりを提出させ、比較すること。あいみつ。
出典:デジタル大辞泉(小学館)
相見積もりとは、辞書を見ても分かるように、同じ条件で複数社に見積もりを依頼することです。
ではなぜ複数社に見積もりを依頼するのでしょうか。
基本的には、価格が適正かどうかを判断し、なるべく同じ条件でも低価格で契約するためです。
初めから1社に絞って見積もりをして、契約まで進んでしまうと失敗するリスクが高まります。例えば、見積もりを依頼したのが1社のみの場合、知識のない状態ですと、見積もり金額が適正なのかわかりません。なぜならば、家を建てる場合の場合は、初めてハウスメーカーに依頼するという方が多いからです。食料品の場合、スーパーマーケットごとに「野菜はこのお店の方が安い」とか「お肉はこのお店が良い」というようになんとなくわかる方が多いと思いますが、それは普段から見て、比較しているからですよね。
このように、普段から比較しているわけではないものの場合、比較対象が無いと、見積もりで出された金額が高いのか、安いのかを判断することができず、出された金額を基に納得して契約をするか・しないかと言う選択肢しかなくなり、結果的に高い金額で契約してしまったという失敗のリスクが高まるのです。
相見積もりのメリットとデメリット
相見積もりをするメリット
建築費用が適正かどうか判断できる
相見積もりを行なった場合、ハウスメーカーや、工務店などの出す見積もり価格を比較することができます。相見積もりの最大のメリットは価格の比較ができることです。例えば、同じ要望で複数の業者に見積もりを依頼したところ、1社は3,000万、2社目は2,500万、3社目は3,100万と、価格が大きく異なる場合もあるのです。
「まさか」と思う方もいるかと思いますが、これはよくある話で、あなたの家に対する要望がそのハウスメーカーの得意としている分野かどうか、実績があるか無いか、建築材料の流通経路など様々な理由が価格に大きな差を生じさせるのです。
1社に絞って見積もりをした人では分からない情報を、相見積もりすることで知ることができるのなら、仮に相見積もりが面倒と思ってもしたほうがいいと思うのではないでしょうか。
間取り、デザインなどの比較ができる
2階建て・30坪・4LDK・三人暮らしなど同じ条件で間取り図プランを出してもらっても、会社ごとに出してくるプランは異なってきます。
その中で、自分が気に入った間取りやデザインを選べるのは相見積もりならではですよね。
また、自分の気付かなかった着眼点でアドバイスを受けられることもあります。
相性のいいハウスメーカーが見つかる
価格だけでなく、契約するハウスメーカーはとても大切です。同じ要望を伝えても出てくる間取りはハウスメーカーによって違いますし、デザインやセンスも自分に合うかどうかは家の仕上がりに直接関係してくることですので相性の良いハウスメーカーを見つけたいですよね。
また、見積もりは営業担当の力量や対応を比較の絶好のチャンスです。家づくりではハウスメーカー選びだけでなく、担当する営業さんとの相性も大切です。自分の家の資産の状況や、家族構成など、プライベートな部分を知られるのですから、信頼できるハウスメーカーであり、営業さんがいるところと契約をしたいと思うと思います。
相見積もりをするデメリット
ここまでメリットを見てくると、相見積もりをするデメリットってあるのかと思うのではないでしょうか。
はっきり言って、ほぼ無いと言って良いでしょう。
ただ、注意点としては、優柔不断な人は気をつけたほうが良いかもしれません。
なぜかと言うと、あまりにも沢山の会社に相見積もりを出して、沢山の情報をもらうと、情報がありすぎて迷って決断できなくなる、と言うことがあるからです。また、逆に迷ったところをグイグイと来られて、納得のいかないまま押しの強い会社と契約することになってしまった、と言うことになってしまうことも。
どの会社でもメリット・デメリットはありますが、これは譲れないと言うものを自分の中ではっきり決めて、それに合わないところは断る勇気も必要になります。
正しい相見積もりの取り方
さて、それでは正しい相見積もりの取り方について。「正しい」と言っても、何をもって「正しい」かは難しいところではありますが、最低限これは注意して相見積もりを取った方が良い点がありますので、ご紹介します。
- 同じ条件で見積もり依頼をする
- 金額以外の部分もしっかり比較する
- 業者の対応を確認する
この3点は特に大切になりますので、詳しくご説明します。
同じ条件で見積もり依頼をする
これは当然といえば当然なのですが、複数の会社に見積もりを依頼する際は必ず同じ条件で見積もり依頼をしましょう。条件が違うと金額も影響が出てきて、比較の精度が下がってしまいます。
極端な例ではありますが、2世帯住宅と1世帯の住宅だと金額が変わってきそうなのは誰もがわかりますよね。
また、同じ坪数でも、部屋数が変わればそれだけ扉の数や間仕切りの数、コンセントの箇所が増えたり・・・様々な箇所に影響が出てしまいますので、30坪でも3LDKなら3LDK、4LDKなら4LDKと決めて依頼しましょう。
見積もりの段階で間取りまで決まっていないという場合でも、仮で決めて全ての業者に見積もりを出すのが大切です。
金額以外の部分もしっかり比較する
費用は安いに越したことはありませんが、安いからと、業者を金額だけで選ぶのは危険です。
見積もりの段階で、見積もり以外に資金計画書や間取りプランなどの情報を提供してくれるところもありますので、それらの情報の比較も行いましょう。また、金額の高い業者と安い業者の差がどこにあるのか、考えてみましょう。先方に失礼にならないように聞いてみるのも良いかもしれません。
とりあえず契約を取りたいから安い金額で見積もりを提示すると言うことも無いとは言えないからです。
また、金額以外の部分を比較すると言っても、比較する資料がなければ比較することはできませんよね。
例えば、「タウンライフ家づくり」では、見積もり以外に以下のような情報をもらうことができます。
- カタログや資料
- 資金計画書
- 間取りプラン、設計図
- 土地情報
これらの情報をフルに活用して、業者を絞り込んでいけば思ったのと違ったと言う失敗のリスクも少なくなるでしょう。
業者の対応を確認する
見積もりは、ハウスメーカーや営業担当の力量や対応を比較できる絶好のチャンスです。
先述した通り、家づくりではハウスメーカー選びがとても大切になりますし、ハウスメーカー選びだけでなく、担当する営業さんとの相性も大切です。
例えば、誰でも、自分の営業成績しか考えていないなと思えるような営業さんは遠慮したいと考えると思いますが、それだけではなく、耳障りの良い言葉ばかり言う、値引きの話ばかりしてくる会社や営業も要注意です。値引きできる明確な理由があり、それに納得できれば話は別ですが、説明なく安くします、値引きしますと言うところはやめたほうが良いでしょう。後から高くなったり、使用する部材を安価なものに変更されトラブルになるのは避けたいですですよね。
間取りやデザインのセンスはもちろんのこと、一つ一つの対応を通して、きちんと納得のいく説明をしてくれたり、必要な情報を提供してくれる、信頼できるハウスメーカーや営業担当を見極めて行きましょう。
今回は相見積もりについてご紹介してきました。できるだけお金や時間をかけずに効率よく相見積もりを取って、納得のいく家づくりを進めていけると良いですね!