規格住宅が比較的安価で55万~65万円、自由設計を掲げる注文住宅が70万~80万円が一つの目安ということが分かりました。
事例を挙げて解説していきます。
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「XevoE」は53.9万円台~
このシリーズは坪単価が53.9万円台~ということになっています。
・商品名:「XevoE(ジーヴォ・イー)
・リニューアル発売日:2013年4月25日
・販売地域:全国
・販売価格:本体工事価格3.3㎡当たり53.9万円台~
(税込、太陽光発電システム3.0kW搭載)
・販売目標:年間5,500棟
・プラン:自由設計
・構造:工業化住宅、軽量鉄骨
1坪=3.3㎡ですので坪単価は、53.9万円台~という表記になっています。
一見すると、分かりづらい表記です。
「台」「~」というのが、頭を悩ませてしまいます。
しかし、この坪単価では家は建ちません。
現実的な実際の坪単価とは…
実際には、70万~80万円です。
つまり、30万円弱プラスになります。
なぜ、そのような坪単価になってしまうのか、具体例を挙げてみました。
これらのケースはよくあります。
坪単価には必要な工事費用が入っていません。
【Pさんの事例】
・延べ床面積:35坪
・住宅の本体価格:3477万円
・値引き:350万円
・坪単価:89万円
Pさんは特に高価なオプションをつけてはいません。
水回りもフローリングもクロスも廉価版のグレードです。
照明やカーテンは別に用意したほどです。
実は坪単価に含まれない費用がかかっていました。
これを知らないと、後々、大変なことになります。
Pさん宅の土地は、やや軟弱地盤だったため、地盤補強の工事費で200万円、外構工事費で180万円ほどかかっています。
大事なことは、ギリギリの予算を組むと、住宅購入を断念せざるを得ない状況になる、ということです。
予算に余裕を持ったプランニングが大切です。
ハウスメーカーの坪単価とは
ではここで、ハウスメーカーの坪単価について基本を知っておきましょう。
坪単価は建物の床面積1坪(約3.3m2)当たりに建築費がいくらかかっているのかを算出したものになります。
計算方法は
家の本体価格 ÷ 延床面積(建物の床面積の合計)= 坪単価
です。
例えば、本体価格2000万円で延床面積が40坪の家なら、
2000万円 ÷ 40坪 =50万円
という計算式になり、坪単価は50万円ということになります。
ですが、この坪単価、ハウスメーカー共通のルールがなく、ハウスメーカーによって坪単価の出し方が違うのです。
坪単価を出すための家の本体価格に照明器具やエアコン、電気やガスの屋外配管の費用を含めているハウスメーカーもあれば、含めていないハウスメーカーもあります。また、外構費用が含まれていたり、いなかったりと、本体価格に含まれる範囲が違うため、同じ仕様、同じ規模、同じ間取りの家だとしても、ハウスメーカーによって坪単価は違ってくるのです。
そのほか、ハウスメーカーによっては「家の本体価格」を「延床面積(建物の床面積の合計)」ではなく「施工面積」で割るケースもあります。各階の床面積を合計した面積が延床面積なのに対し、施工面積は玄関ポーチや吹抜け部分など延床面積に含まれない部分も加算されたもので、延床面積よりも大きな数字で割ることになるため、同じプランでも坪単価は安くなるのです。
坪単価の出し方には共通のルールがなく、ハウスメーカーによって算出の方法が違うので、比較する際には十分に注意する必要があるのですね。
ダイワハウス xevoΣ(ジーヴォシグマ)坪単価 は?
実際に2018年にダイワハウスのxevoΣ(ジーヴォシグマ)を建てた方のお宅の坪単価を計算してみました!
天井高2m72cmのxevoΣ(ジーヴォシグマ)は「XEVO E」よりも高機能、それゆえ高価格になっています。
「XEVO E」よりも、坪単価で一般的に10~15万円ほど高くなるようです。
ダイワハウスの坪単価は70万円~、xevoΣ(ジーヴォシグマ)では100万円を超えることも珍しくないと言われています。
ローコスト系のハウスメーカーなら坪単価40万円~と言われていますので、ダイワハウスの相場は高めですね。
さて、2018年にxevoΣ(ジーヴォシグマ)で建てた方のお宅の気になる坪単価は
建物代が32,861,916 延べ床面積が 36.11坪で
32,861,916 ÷ 36.11 = 910,050
坪単価は約91万円でした!
写真出典:ダイワハウスホームページ
ダイワハウス の坪単価を他社と比較
ダイワハウスは、同じ鉄骨系ということで、
積水ハウス、セキスイハイム、パナホーム、トヨタホーム などと比較されるようです。
比較をする際は、できるだけ同じ工法の競合他社と比較すると良いようです。
例えば、極端に安いメーカーと競合して負けると「価格で負けた」とか、
違う工法のメーカーと競合して負けると「あのお客さんは、木造住宅ファンだったから仕方がない」とか
ある意味、言い訳がたちますが、同じ工法だと言い訳ができず、その分頑張ってくれるようなんですね。
相見積もりを取ってみる際に参考にしてみてくださいね。
「ダイワハウスの坪単価を積水ハウスと比較」
積水ハウスと比較するとどうでしょうか。
テレビCMでもお馴染の積水ハウスは、ハウスメーカーのリーディングカンパニー。
200万戸以上の建築実績があり、2018年の売上高も2兆1,593億円と国内では敵なしのハウスメーカーです。
戸建て住宅だと、鉄骨1・2階建て、鉄骨3・4階建て、そして木造住宅を取り揃えています。
積水ハウス坪単価2018年は70万円~80万円となっています。
ダイワハウスとは同じ鉄骨系でよく比較対象になるようです。
「ダイワハウスの坪単価をセキスイハイムと比較」
「ハイムさん」でお馴染のセキスイハイムは、坪単価約65~75万円、世界でいち早く工業住宅の可能性に着目したパイオニアです。
住宅建築の大部分を工場で生産するので、品質が非常に高いと言われています。
また、最新技術も導入しやすく、昼も夜もエネルギーを自給自足する省エネ性能や間取り変更を行える可変性能など10の性能があります。
数多くの技術や性能を盛り込めるのが最大の特徴であり、それに伴い経済面でもメリットを受けるのです。
鉄骨系商品が主力ですが、木造住宅も取り扱っています。
注目が若い世代をターゲットにした「グランツーユーV」です。
耐震性と断熱性の高い木材を使用しているにも関わらず、約2,000万円で購入できるという手ごろさが魅力。
その技術力を生かした質の高い家づくり、そして近年話題のスマートハウス作りに定評のあるハウスメーカーなのです。
こちらも、ダイワハウスとは同じ鉄骨系でよく比較対象になるようです。
「ダイワハウスの坪単価を一条工務店と比較」
一条工務店は家の性能にこだわって高性能な家を建てるハウスメーカーで、コストと性能のバランスがとれた価格体系です。条件によって価格は異なりますが、一条工務店の坪単価は約55万円〜75万円が目安となります。
「ダイワハウスの坪単価を住友不動産と比較」
住友不動産は旧住友財閥のグループ会社で、分譲や賃貸等リテール事業に強く、都内には200以上のビルを保有運営しています。
坪単価50万~65万円で、2×4が主流、一部で2×6工法を採用しています。
住友不動産は高級ハウスメーカーかと思っていましたが、案外坪単価は安いようです。
住友不動産の特徴としてぜひ紹介しておきたいのは、デザインが秀逸でグッドデザイン賞を受賞していることです。
「ダイワハウスの坪単価を東急ホームズと比較」
東急ホームズは、北米の高級住宅街の開発を行い、そこで得たノウハウを日本に逆輸入して
販売する輸入住宅専門のハウスメーカーです。輸入住宅に住みたい人にとっては魅力的なハウスメーカーではないかと思います。
北米スタイルを取り入れた「ミルリーク」が人気商品。
ミルリークのデザインはアメリカで一般的なニューイングランド様式、古き良き時代のアメリカを感じられるニューネザーランド様式、落ち着きあるデザインのプレイリー様式とさまざまです。
坪単価は60〜70万円となっています。
「ダイワハウスの坪単価を日本ハウスと比較」
日本ハウスホールディングスは、檜を使った本格的な木造住宅を扱うハウスメーカーとして定評があります。
以前は東日本ハウスという社名だったものの、2015年5月に日本ハウスホールディングスに社名変更されました。
日本ハウスホールディングスの標準仕様は比較的グレードが良いわりに、坪単価としては、55万~65万円とかなり価格も良心的と言われています。
檜を使った本格的な木造住宅に惹かれ、日本ハウスホールディングスを検討される方も多いようですが、無垢材の柱で建てるのであれば「やまとシリーズ」という選択になります。
このやまとシリーズは何種類か用意されているのですが、最上級のやまとシリーズ「館」だと、坪単価もかなり高くなり、坪単価が80万円を超えるというケースも珍しくないようです。
「ダイワハウスの坪単価を三菱地所と比較」
三菱地所ホームは旧財閥系のハウスメーカーとあって、価格に関しては上位のグループに入っています。
工法としては、ツーバイフォー工法を主力に、鉄筋コンクリート造や在来工法も扱っています。
どの工法も、高断熱高気密や空気環境へのこだわりは一貫しています。
坪単価70万~80万円となっています。
「ダイワハウスの坪単価をアキュラホームと比較」
アキュラホームは比較的お手ごろな価格で自由設計の住宅を提供しているハウスメーカーで、坪単価は約40~50万円となっています。
坪単価40万円で自由設計ができるのは魅力的ですよね。
アキュラホームは主に木造住宅の建設を手掛けています。
ゼロエネルギーや太陽光、大空間の家など様々な種類の商品を取り揃えていて、とりあえず低価格の家に技術をつけてみたいという方にオススメ。
特に、低コストで長く住める家づくりに力を入れているようです。
「ダイワハウスの坪単価をアエラホームと比較」
1963年に創業されたアエラホームは、環境設計の家を提供するハウスメーカーとして有名で坪単価は約30~55万円となっています。
大きな特徴が建物をアルミ箔で覆った高性能断熱材で包んでいること。
この特徴のおかげで、外気の影響が少なく、四季を問わずいつも快適な住宅環境となっています。
また、冷暖房の効果が最大限に高まるので、冷暖房費を抑えられると言われています。
人気の商品は、自由設計のクラ―ジュです。
「ダイワハウスの坪単価をエースホームと比較」
エースホームは坪単価約30万〜40万円。
全商品が長期優良住宅に適合しています。
フランチャイズという強みを生かし、各地域ごとに、地元に長年根付いた工務店が施工、管理を行います。
「ダイワハウスの坪単価をタマホームと比較」
ハッピーライフ、ハッピーホームのCMでお馴染のタマホームは、坪単価約40~60万円。
タマホームの特徴は、他のメーカーと比べると低コストで家を購入できること。
格安価格で家を提供できている理由は、キッチンやバスなどの住宅設備をメーカーから大量に購入しているからだそうです。
もちろん安いからと、質が悪いわけではなく、耐震性能は建築基準法の1.5倍の地震でも耐えられるように設定され、家も100年は継続使用できると言われています。
「ダイワハウスの坪単価をトヨタホームと比較」
トヨタグループの一員のトヨタホームは坪単価約60~70万円。
トヨタ自動車で培った世界トップクラスの技術力を住宅作りに活かしています。
数多くの先進テクノロジーがあり、スマートハウス技術にも長けています。
また、車とつなげることで、カーナビで住宅操作ができるのはトヨタホームならではの強みでしょう。
「ダイワハウスの坪単価をパナホームと比較」
もともとはパナホームでしたが、2017年にパナソニックの子会社化されたことを受け社名変更されたパナソニックホームズは、坪単価約70~80万円。
軽量と重量鉄骨造に加え木造住宅の販売もしています。
パナソニックの子会社ということもあり、技術力の高さには定評があります。
特に今後は、スマートハウスに積極的に取り組んでいくでしょう。
「ダイワハウスの坪単価をポラスと比較」
埼玉・東京・千葉を中心に展開するハウスメーカーのポラスは、坪単価約40~55万円。
ポラスは優れたデザインと耐震性に特徴があります。
和・洋のデザインに対応しており、ライフスタイルに合ったデザイン設計に強みを持ちます。
2003年度から15年連続でグッドデザイン賞を受賞していることからも、そのデザイン力の高さには定評があります。
また、基本的には地域密着型のハウスメーカーなので、ポラスはアフターサービスにも強みがあります。
迅速に問題対応してくれるのは、地域密着型ならではの強みと言えそうです。
「ダイワハウスの坪単価をユニバーサルホームと比較」
これもCMでおなじみ、ユニバーサルホームは坪単価約40~55万円。
中堅ながら非常人気のあるメーカーです。
最大の特徴は地熱床システムでしょう。
地熱床システムとは、その名の通り地中温度を利用したもので、夏は涼しく冬は暖かい住宅環境を作ります。
さらに、地熱床システムの上に地熱床暖房をプラスすれば、冬でも床はポカポカと温かいです。
自然エネルギーを利用して、冷暖房費の削減につながれば、砂利が地震の揺れを制御するので耐震性も高まります。
また、地熱床システムのおかげで湿気やシロアリ被害の影響を受けにくく、結果的に家の寿命が延びるというメリットもあるのです。
この地熱床システムがユニバーサルホームならではの強みとなっています。
「ダイワハウスの坪単価をリクシルと比較」
リクシルは、「アイフルホーム」などのFC住宅を展開しています。
WEBハウジング、アイプライム7では700万円代から注文住宅を購入出来ます。
坪単価が20万円台~と大変リーズナブルになっています。