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狭小住宅でも大丈夫。15坪前後で実現できる間取り作成のポイント。

東京都内や都市圏では、15坪程度の広さの建坪面積で多くの一戸建て住宅が建てられています。
一般的には狭小住宅と表現されることも多いのですが、そのような土地は変形地や何らかの理由で購入可能となっている場合が多い為に、比較的割安な土地価格で購入できる場合もあります。

※建ぺい率によっても異なってきますが、15坪程あれば二階建てや3階建てにすることにより、部屋数も確保できますので、十分な広さの注文住宅を建てることができます。

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15坪程度を想定した間取り作成のポイント

今回は具体的に15坪程を想定した建築面積に注文住宅を建てる場合のポイントを紹介いたします。

建ぺい率:建築基準法で定められている敷地面積(土地面積)に対する建築面積(建坪面積)の割合。

1階部分の間取り作成ポイント

15坪程の建坪面積に2階建ての一戸建て住宅を建てる場合、

まず一階部分にキッチンやリビングダイニング、そしてお風呂とトイレ、洗面所、洗濯場を確保し、2階に2部屋とトイレを確保することができます。

例1

  • 1階:キッチン、ダイニング、水回り
    (お風呂・トイレ・洗面所・洗濯場)
  • 2階:部屋(2つ)、トイレ

2階部分の間取り作成ポイント

一つの部屋を大きく

2階の2部屋のうち、1部屋は広めに確保することで、家庭環境の変化や子供が増えるなどの状況に応じて、後で広めのお部屋を2分割にし、3部屋を確保することも可能となります。

各階にトイレを確保

トイレも各階に確保することで利便性が高まるとともに、一階部分に家事の大部分を集中させることができるので、主婦の方や高齢者のいる家族にとっては負担軽減にもつながります

上記では2階建ての一般的な間取りプランをご紹介しましたが、一戸建て住宅にもう一階足して3階建てにする場合、様々なプランの可能性を広げることができます。

3階建ての場合の間取り作成ポイント

例えば、部屋数を2階建ての2部屋や3部屋と同様の部屋数にする場合、一階に駐車スペースを作ることも可能となります。

一階に駐車スペースを作る場合

この場合、1階の駐車スペースに多くの広さを確保する必要があることから、1階に駐車スペースとお風呂場とトイレ、洗濯場をとることで、2階、3階のスペースにはキッチン、ダイニング、そしてベッドルームに集中させることができます。

例1

  • 1階:駐車スペース、水回り
    (お風呂・トイレ・洗濯場)
  • 2階:キッチン、ダイニング、部屋

また、1階部分に駐車スペースと1部屋を確保する場合、2階にキッチン、お風呂、お手洗い、洗濯場などの水回り、そしてキッチンとダイニングを確保することで家事をしやすくし、3階部分に2部屋および3部屋を確保することで、部屋数の多い一戸建てを実現することもできます。

例2

  • 1階:駐車スペース、1部屋
  • 2階:キッチン、ダイニング、水回り
    (お風呂・トイレ・洗濯場)
  • 3階:部屋(2~3)
一階に駐車スペースを作らない場合

一階部分に駐車スペースを作らない場合は、一階部分に家事や水回りの場所を確保することで、2階、3階部分にお部屋を集中させることもできます。

例1

  • 1階:キッチン、ダイニング、水回り
    (お風呂・トイレ・洗濯場)
  • 2・3階:部屋

但し、3階建ての場合、2階部分にも登り用の階段スペースを確保する必要があることから、2階部分の広さは若干狭まることをご留意ください。

3階建ての場合、全体の延床面積は増えることから、収納なども確保しやすくなり、更に屋上スペースをつくることで、屋上をガーデニングや洗濯干し場として利用するスペースを確保することもできます

ですので、もし予算に余裕があるのであれば、3階建てのプランをおすすめしたいです。

15坪の狭小住宅でも工夫次第で立派な家に

15坪の狭小住宅では様々な工夫を施すことで、スペースを有効に使うことも可能となります。

例えば、スライド式ドアの導入や、階段下部分を収納スペースとして利用したり、床下収納を確保するなども考えられます。

このように、家族構成や間取りプラン、駐車場及び屋上の確保などが実現できる可能性もありますので、できる限り理想に近い注文住宅を実現するためにも、様々なハウスメーカーや工務店の意見やアドバイスを聞くことをお薦めします