
ちなみに、建売住宅と分譲住宅はほぼ同じ意味で使われています。
積水ハウスさんは、注文住宅ではない戸建住宅の商品を「建売住宅」ではなく「分譲住宅」と表記していますので、
ここでは「分譲住宅」でご紹介していきたいと思います。
積水ハウスの分譲住宅の種類
積水ハウスの分譲住宅にはたくさんの種類があります。
「コモンステージ」、「コモンライフ」、「コモンヒルズ」、「コモンシティ」、「コモンガーデン」などご紹介しきれないほどです。

「コモン」は、普通の、共通のという意味です。
積水ハウスは1977年、今から約40年前から「コモンライフ」や「コモンシティ」というまちづくりに取り組んできています。
この「コモン」という言葉にどのような想いが込められているのでしょう。
まち全体の美しさはもちろん、一邸一邸の「わが家らしさ」も大切に。
緑をそばに感じながら、ご近所とのほどよいつながりにほっとする。
まちの名に冠した「コモン(Common)」には、
そうしたまちづくりへの信念が込められています。
引用:積水ハウスHPより
一軒一軒にこめられる思いもありますが、その一つ一つの家がほどよい距離でつながり、一つのまちが作られる。
そのまちづくりの大切さを伝えたい、そんな思いが伝わってきますね。
下記の図は、積水ハウスのその「まちづくり」をするための4つのポイントがまとめられています。
引用:積水ハウスHPより
スマートシティ
住宅各社でスマートシティの開発が相次いでいます。

現在、スマートシティとは以下ように定義されています。
スマートシティとは、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)の先端技術を用いて、基礎インフラと生活インフラ・サービスを効率的に管理・運営し、環境に配慮しながら、人々の生活の質を高め、継続的な経済発展を目的とした新しい都市。
引用:IoTニュース
スマートシティとは、エネルギー不足や少子高齢化社会、CO2増加による温暖化など様々な社会環境を背景に、インターネットやビッグデータなどの先端技術を用い、それらの問題に取り組むテーマを持って作られたまちです。
積水ハウスはそのスマートシティを、「スマートコモンシティ」というブランドでまちづくりを展開しています。
積水ハウスの「スマートコモンシティ」
2012年、各住宅メーカーが次々とスマートシティやスマートコミュニティの実証実験を行う中、積水ハウスは先頭を切って日本初となるスマートタウンのまちびらきを行いました。
そこは、震災復興の地、仙台郊外に開発された「スマートコモンシティ明石台」です。
引用:積水ハウスHPより
「スマートコモンシティ明石台」は、東日本大震災後に開発された宮城県内で初の大型住宅団地で、現在は、第Ⅲエリアまで拡大しています。

開発された当時、「スマートコモンシティ明石台」の軸となったのは、太陽電池・燃料電池・蓄電池の3電池を組み合わせ、それを積水ハウスが独自開発したHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)で連動制御するスマートハウス「グリーンファースト ハイブリッド」でした。
「スマートコモンシティ明石台」は、まち全体が発電所なのです。
「スマートコモンシティ明石台」では「グリーンファースト ハイブリッド街区」を中心に、一般街区も全戸が太陽光発電システムを搭載した環境配慮型住宅「グリーンファースト」となっており、まち全体で1年間に発電する電力量は2508MWhにも上るとのことです。
これは、電力消費量1469MWhを大幅に上回るため、売電を通じて近隣世帯への電力供給も可能なのです。
現在は、消費エネルギーを、創り出したエネルギー(電力)で相殺し、エネルギー収支ゼロを目指す「グリーンファースト ゼロ」の家が展開されています。
引用:積水ハウスHPより
スマートコモンシティ「美しい」まちづくり
「美しい」まちづくりとして、ジョギングや散歩を楽しめる緑道や、通りごとに定めたシンボルツリーが各宅地に植えられ、美しいまちなみが形成されています。
引用:積水ハウスHPより
スマートコモンシティ「やさしい」まちづくり
「やさしい」まちづくりとして、住人の安全を考えて道路に様々な工夫がされています。
引用:積水ハウスHPより
左側の写真の「イメージハンプ」ですが、簡単に言うと視覚効果でスピードを抑制させるものです。
視覚効果によって立体的な障害物に見せかけるもののことですが、上の写真ですと住宅エリアへの入り口がレンガ調になっているのがわかりますね。
「インターロッキング」という舗装方法なのですが、コンクリートをお互いがかみ合うような形にしたもので、ドライバーにとっては、ここからが街区というわかりやすい目印になり、速度の抑制に効果があります。
「インターロッキング」はレンガ調なので、美しい景観を演出することもできるので一石二鳥ですね。
スマートコモンシティ「安全・安心」のまちづくり
万が一の防災拠点となる防災コミュニティセンター(集会所)が団地内に設置され、日頃のコミュニティの場となる一方で、住民の方々のための非常食や防災用品を備蓄し、避難場所としても活用されています。
定期的に防災訓練を行い、子どもたちが防災について学ぶ機会が設けられています。
スマートコモンシティ明石台では、まち全体の安全・安心を守る取り組みとして警備会社セコムと契約し、タウン内を定期巡回するパトロールが実施されています。
さらに全住戸へ「J:COM 防災情報サービス」用の専用端末を配布し、富谷市が配信する防災・災害情報を専用端末で提供しているのです。

いかに住民の安心安全、健康そして快適に暮らせるかを考えてつくられたまちだということがわかりました。
「スマートコモンシティ」は、求められるものがたくさん詰まったまちでした。